Kessil A150と150Wは日本に入ってきているようですが、アメリカではA350とA350Wがすでに出ています。A150とA350のどちらのモデルにはWが末尾に付いたバージョンがあります。これはレンズ角を表しており、Wはワイド(Wide)の略になります。標準モデルはレンズ角62度、Wは140度になります。ですので、集光が良い人は標準モデル、広範囲を照らしたいならWモデルを購入すればよいかと思います。ご存知のようにKessilのスポットLEDの長所は、マルチチップLEDを使用しているところにあります。それにより、色の分離がなく、完璧に光がブレンドされて照射されます。また、このマルチチップの中には400nmや420nmのチップも含まれているため、ほぼすべての波長が含まれているフルスペクトル・スポットLEDと言ってよいと思います。
上下に掲載している写真は、Jake Adams氏の水槽写真になります。見て分かりますようにA350とA150が設置されています。非常に綺麗にサンゴの蛍光色を映し出していると思います。アメリカでは、メタハラ時代からシステムライトが人気でした、それに対して日本ではスーパークールのようなスポットライト型のメタハラが人気だったと思います。スポットライト型が人気だった理由のひとつは、角度や照明の追加などの自由度が高かったのが1つの原因と聞いたことがあります。非常に細かい調整を得意とする日本人らしい照明の発展だと思います。海外では、カクテルランプとか言われていますし、日本独自に進化したSPSの色揚げは海外でも非常に評価が高かったです。
そんな自由度の高いスポットライト型LED、しかもフルスペクトルときたら向かうところ敵なしのような感じがします。スポット型なのに個別に冷却ファンがついているところも見逃せないですね。1つだけ難点をあげれば、クリップ式ではないので、設置が少し面倒なことです。
下の写真でわかるようにA350モデルは、調光ができます。