AquariumIlluminationのフラッグシップモデルであるHydra26と52が32と64という名前になって大幅アップグレードされるようです。 名前の変更からわかるように、素子の数が増えます。Hydra52は64になることで、LEDの数が64個に増えます。32も同じように素子の数が32個になります。より多くの光量なのに、消費電力は今まで同じ90Wと135Wのままのようです。 Hydraユーザーなら分かると思いますが、LEDのクラスターサイズが小さくなっています。LED素子自体が小さくなっているそうです。クラスター部分は以前に比べ直径で1.3cmほど小さくなっているようです。 レンズはTIRを使用しており、レンズ角は80度そうですが、LED同士が集まっているので色の混ざり具合は抜群だそうです。 Hydra32と64どちらも現状のフレームなどを使用できるようなので、買い替えたからと言って周辺のハードウェアまで買い換えなくて良いようです。これは非常にうれしいですね。 価格などは、来週あたりに公表されるようです。
Reef Stockオーストラリアで見たホットコーラル
8月にシドニーで行われたReefStockオーストラリア。日本のショップさんも参加されたようなので、いくつかはすでにご存知かもしれませんが、なかなかの美個体がお目見えしたようです。 百聞は一見にしかずなので、是非下のYoutubeビデオを見てください。
Seneye Spectraはスペクトルメータ
あまり海外ではスペクトルメータの話を聞きませんが、日本ではよく波長の話が出るのでスペクトルメータの名前も聞くことが多いと思います。PARメーターは、一般アクアリストでも手が届く機材ですが、スペクトルメータは非常に高価な機材なので、一般アクアリストが購入することはほぼないと思います。 そんなスペクトルメータですが、Seneyeが比較的安価に発売するようです。と言っても、発売時期などは未定です。価格は$750からということですので、少し頑張れば手が届く価格だと思います。 最新灯具の波長を自身で調べたい人には、必須のアイテムになるとおもいます。また、日本では照明の多灯をしている人も多いので、複数の照明の光が混ざった環境の波長を調べるにも良いと思います。 防水加工されているか気になりますが、アクア用なのでMUSTな感じもします。上位バージョンは、モバイルフォンとも接続できるようなので、利便性が高いと思います。
Kessil Wifi ドングルでA360XをWifiで制御
Kessil A360Xユーザーが待ち焦がれていた商品と言えるKessil Wifiドングルがいよいよ発売されるようです。 このドングルを1つのKessilに接続することで、USB-CケーブルでつながったすべてのKessilを最大32台制御できることができるようになるようです。 下の写真では、7台のKessilライトが3つの水槽に取り付けられています。それぞれのKessilはUSB-Cケーブルで接続されていると思います。一番右端のKessilにドングルがついており、それが他の6台も制御できるということです。 下の写真がWifiでの制御画面だとおもいます。月齢での制御も含めて、かなり詳細に設定できるようです。自分なりに色々設定するのは最近のアクアリストの楽しみの一つではないでしょうか。
過小評価されているParaclavarina triangularis
Paraclavarina triangularisはオーストラリアのグレートバリアリーフに生息するサンゴのようです。Hydnophora(イボサンゴ)に似ているのが特徴です。人によってはMerulina(サザナミサンゴ)に分類するようです。 はじめ写真を見たときはトゲサンゴ(Anacropora)かと思いましたが、どこか変だなあとおもいました。面白いことに今まで採取されて、アクアリウムトレードにのったことはないようです。多くの個体は黄色やベージュぽい色だそうですが、ラッキーなことに写真のようなピンクの個体を採取できたようです。写真で見てもわかるように、非常にきれいな個体だと思います。 自然界では、比較的浅場に生息しているようで、餌となるものも豊富に存在しているようです。市場にのったことがない個体なので、飼育のこつなどは分かっていませんが、近縁種のイボサンゴなどが簡単に飼育できることから、この種の飼育も比較的容易ではないかと考えられます。
Ecotech MarineからVersa ユーティリティポンプ
どうやらEcotech Marineの次期新商品はユーティリティポンプのようです。Vortechという革新的な水流ポンプ、Vetraという高機能な揚水ポンプに次ぐポンプということになります。このユーティリティポンプは、蠕動運動ポンプいう、KamoerのFX-STPポンプと同じ種類のポンプになります。 Versaと名付けられる随分前から、プロトタイプをRBはEcotech Marineの本社で見てきたようですので、かなりの時間をかけて開発されたと考えられます。 詳細仕様などは分かっていないようですが、MACNAも近いのでそこで詳細が発表される可能性はあると思います。写真を見てもらえるとわかりますが、本体に接続するホース部分が簡単に抜き差しできたりするのはプラスかと思います。この手のポンプは、水換えなどの大量の添加が必要な場合から、1日に0.5mlだけの添加まで広く網羅できるようです。 各ポンプには、2種類のLEDライトが付いていて、それぞれ電源ONとステータスを表すようです。各ポンプは単独で動作するのは当たり前ですが、4つまで接続できるドックにつなげて、複雑な制御も可能なようです。
黄金色のトゲミドリイシ
Anacropora(トゲミドリイシ属)は、Acropora(ミドリイシ属)とは違い先端にポリプがありません。色は褐色固体が多いためか、マニア以外の人にはあまり人気がないように感じます。人気がないからなのか、個体数が少ないなのかはわかりませんが、あまりショップで見かけることも少ないです。 アメリカには、下記写真のような蛍光緑の個体のBio Reef Green Goblinや赤い個体があります。これに今回黄金色の個体が出てきたようです。 Reef Raft Canadaから出てきた写真が以下のものなんですが、もう鳥肌モノの色合いをしています。黄金色・黄色の個体は、普通のミドリイシでも中々ない色です。そんな珍しい色をしているのに、ポリプの色が赤とはすごいことです。 市場に出てくるまでどのくらいの時間がかかるのかもわかりませんし、しかも値段は想像もつかないです。ただ、Bio Reef Green Goblinは、非常に飼育もしやすく、成長も早いので同じようなことをこの個体にも望みます。
Innoquaがクラウドファンディングスタート
すでにご存知のかたも多いと思いますが、Innoqua(イノカ)というスタートアップカンパニーが日本にあります。アクア関連のスタートアップ自体珍しいですが、アクアを通して水性生物の研究に役立てようという大きなビジョンをもったものは初耳です。 海洋生物学者が発見できない事実が、アクアリストからの情報で明らかになったことも多いようです。その事実からしても、アクアリスト側から水生生物の研究に何かしら貢献する道を探るのは面白い試みだと思います。 Innoquaスタッフのメンバーに増田さんという方がおられ、その方のサンゴ水槽が大変綺麗で、個人的にもSNSの写真で感動しています。そういうトップアクアリストがInnoquaにおられるのも強味だと感じます。 今回クラウドファンディングで、水槽内でのサンゴの産卵を目指していらしゃるようです。偶然水槽内での産卵が確認されるケースはあると思いますが、意図的に発生させるとなると敷居が高い印象があります。今後のためにも是非とも成功していただきたいですし、サポートできる人は是非してあげてほしいです。 スタッフの増田さんの水槽も合わせて紹介させてもらいます。 水槽:1500×750×600(H) サンプ:1480×600×450(H) 照明:KR93SP-30S、ラディオンG4×3、バイタルウェーブ バイオレット×2 シアン×1 370×1、Kessil-A350w、ブルースポット×2 照明の設定時間は12時~24時にかけてゆっくりと点灯して徐々に消えていきます。 周辺機器:プロテインスキマー/バブルキング ダブルコーン250、クーラー/ゼンスイ ZRW-400、カルシウムリアクター/OCTO Calreact220、ポンプ/サンソー pmd1561B、水流/Jebao-WMP8000、Gyre-XF 250×2、ヒーター/500W×2、殺菌灯/QL-25 人工海水:ヴィーソルト(週13%の135L水換え) 添加剤:Marfied-アイオディオン 餌:冷凍ブライン冷凍ホワイトシュリンプ冷凍コペポーダを解凍して混ぜ、再冷凍した物を1日6ブロック 水質:水温24±0.5℃、塩分濃度1.025、KH8.0、リン酸塩0.02ppm、硝酸塩0.025ppm以下
奇跡の色合いのハレルヤマッシュルーム
バウンス・マッシュルームは、Rhodactisの一種で水疱のようなバブルがついているのが特徴です。今回は紹介するのは Reef Raft Canadaが紹介してくれたバウンス・マッシュルームは、バブル部分の色が今までに見たことないような色合いの個体です。 私が飼育しているOG Bounceマッシュルームは、オレンジがメインのバブルになりますが、このハレルヤ・マッシュルームの色は上の写真を見てわかるように、オレンジ、赤、緑、紫などの色が混じっています。絵の具の色を混ぜたみたいな色合いは、人を非常に魅力すること間違いないとおもいます。 こういう唯一無二の個体を飼育できる機会は非常に難しいと思います。これは単に値段が高価ということではなく、そもそもの個体数が非常に少ないからです。この個体から株分けしたものが今後出回るとはおもいますが、値段が落ち着くまでには時間がかかるとおもいます。
OrcaのPhospha-Guard BIO-Cubesは炭水化物でリン酸塩除去
リン酸塩を下げるために色々な方法がありますが、Orca Aquacultural Laboratoriesの Phospha-Guard BIO-Cubesは、炭水化物を使用することでバイオマスを活性化させてリン酸塩を減らすようです。鉄系リン酸吸着剤(GFO)などは、吸着してリン酸塩を下げるのに比べると、全く違う方法ですね。使い方は簡単で、リアクターなどに入れる必要はなく、フィルターバックに入れてサンプに入れるだけで良いようです。