60、70年代には50-60%が珊瑚で覆われていたカリブ海ですが、現在では10%にまでへっており、ほぼ死滅状態にあるようです。
地球の温暖化もその1つだと思いますが、魚の取りすぎによる藻類の繁茂も大きな影響の1つだそうです。藻類が繁茂することで珊瑚を覆ってしまい、結局珊瑚を死に至らしめます。話は少しそれますが、そういった意味でも水槽内にもハギ類などの藻食魚を入れる意味合いは非常に大きいと思います。
1970年代に、ウニが大量に死んだことにより藻類が大繁茂して珊瑚が沢山死んだことがあるようです。また、藻食魚のパロットフィッシュなども大量に採取されたことにより、これまた藻類の繁茂を招いたそうです。「珊瑚礁にある社会形態は、人間のそれと同じで、それぞれに役割があり、それが基本的なシステムを支えている。」とIUCNのAmeer Abdulla氏が言っています。
珊瑚礁が死滅状態になっていくということは、アクアリストとしても色々と考えて行動を取るべきだと考えます。サンゴのワイルド個体の採取制限や飼育が難しかったり、個体数が少ない魚種の採取制限など、色々とアクアリストから提案することは多々あると思います。目先の利益にとらわれて行動しないと、結局将来的にこの業界は駄目になってしまいます。
[via National Geographic]