Krzysztof Trycといえば日本でも有名になったベテランアクアリストです。彼は超低栄養塩環境を構築・維持するために5年以上Zeovitやバイオペレットを使用してきました。彼の水槽のサンゴの色を見ればどれだけ綺麗なサンゴを維持しているかがわかると思います。
現在、彼はAll-in-One Biopelletsを今年の5月から使用してこのサンゴの色を維持されているそうです。バイオペレットの量は、2㍑になるそうです。
スタンダードなバイオペレットリアクターでは、流量の微調整ができないので、再循環式(カルシウムリアクターの用に内部循環ポンプがついているもの)のリアクターを使用することで流量の微調整ができるようになったそうです。彼のリアクター内への流量は500㍑/時だそうです。
彼の経験では、旧モデルのバイオペレット(NP-reducing biopellets)では、硝酸塩は検出できないレベルにもっていけるそうですが、リン酸塩(PO4)に関しては多少検出されるレベルになるので追加でリン酸吸着剤を使用したそうです。それが今回の新モデルであるAll-in-One Biopelletsを使用することで硝酸塩、リン酸塩がそれぞれ0.5mg/l、0.01mg/lという非常に低い値を維持できるようになったそうです。
底砂を引かないベアボトム、高機能スキマーのBubble King250なども超低栄養塩環境を構築するのに役立っていることは間違いないでしょう。添加剤としてはBiogroのバクテリア、Fauna MarinのColor elements,Salifertのアミノ酸、週一回の水換え、高品質の塩の使用なども彼の水槽には欠かせないレシピになっていると思います。
彼がバイオペレットを使用してこの水槽を維持しているのですから、私たちも創意工夫することで同じように綺麗な水槽を維持することは可能なはずです。彼はそういったバイオペレットの大きな可能性を示してくれていると思います。