Anacropora(トゲミドリイシ属)は、Acropora(ミドリイシ属)とは違い先端にポリプがありません。色は褐色固体が多いためか、マニア以外の人にはあまり人気がないように感じます。人気がないからなのか、個体数が少ないなのかはわかりませんが、あまりショップで見かけることも少ないです。 アメリカには、下記写真のような蛍光緑の個体のBio Reef Green Goblinや赤い個体があります。これに今回黄金色の個体が出てきたようです。 Reef Raft Canadaから出てきた写真が以下のものなんですが、もう鳥肌モノの色合いをしています。黄金色・黄色の個体は、普通のミドリイシでも中々ない色です。そんな珍しい色をしているのに、ポリプの色が赤とはすごいことです。 市場に出てくるまでどのくらいの時間がかかるのかもわかりませんし、しかも値段は想像もつかないです。ただ、Bio Reef Green Goblinは、非常に飼育もしやすく、成長も早いので同じようなことをこの個体にも望みます。
Innoquaがクラウドファンディングスタート
すでにご存知のかたも多いと思いますが、Innoqua(イノカ)というスタートアップカンパニーが日本にあります。アクア関連のスタートアップ自体珍しいですが、アクアを通して水性生物の研究に役立てようという大きなビジョンをもったものは初耳です。 海洋生物学者が発見できない事実が、アクアリストからの情報で明らかになったことも多いようです。その事実からしても、アクアリスト側から水生生物の研究に何かしら貢献する道を探るのは面白い試みだと思います。 Innoquaスタッフのメンバーに増田さんという方がおられ、その方のサンゴ水槽が大変綺麗で、個人的にもSNSの写真で感動しています。そういうトップアクアリストがInnoquaにおられるのも強味だと感じます。 今回クラウドファンディングで、水槽内でのサンゴの産卵を目指していらしゃるようです。偶然水槽内での産卵が確認されるケースはあると思いますが、意図的に発生させるとなると敷居が高い印象があります。今後のためにも是非とも成功していただきたいですし、サポートできる人は是非してあげてほしいです。 スタッフの増田さんの水槽も合わせて紹介させてもらいます。 水槽:1500×750×600(H) サンプ:1480×600×450(H) 照明:KR93SP-30S、ラディオンG4×3、バイタルウェーブ バイオレット×2 シアン×1 370×1、Kessil-A350w、ブルースポット×2 照明の設定時間は12時~24時にかけてゆっくりと点灯して徐々に消えていきます。 周辺機器:プロテインスキマー/バブルキング ダブルコーン250、クーラー/ゼンスイ ZRW-400、カルシウムリアクター/OCTO Calreact220、ポンプ/サンソー pmd1561B、水流/Jebao-WMP8000、Gyre-XF 250×2、ヒーター/500W×2、殺菌灯/QL-25 人工海水:ヴィーソルト(週13%の135L水換え) 添加剤:Marfied-アイオディオン 餌:冷凍ブライン冷凍ホワイトシュリンプ冷凍コペポーダを解凍して混ぜ、再冷凍した物を1日6ブロック 水質:水温24±0.5℃、塩分濃度1.025、KH8.0、リン酸塩0.02ppm、硝酸塩0.025ppm以下
奇跡の色合いのハレルヤマッシュルーム
バウンス・マッシュルームは、Rhodactisの一種で水疱のようなバブルがついているのが特徴です。今回は紹介するのは Reef Raft Canadaが紹介してくれたバウンス・マッシュルームは、バブル部分の色が今までに見たことないような色合いの個体です。 私が飼育しているOG Bounceマッシュルームは、オレンジがメインのバブルになりますが、このハレルヤ・マッシュルームの色は上の写真を見てわかるように、オレンジ、赤、緑、紫などの色が混じっています。絵の具の色を混ぜたみたいな色合いは、人を非常に魅力すること間違いないとおもいます。 こういう唯一無二の個体を飼育できる機会は非常に難しいと思います。これは単に値段が高価ということではなく、そもそもの個体数が非常に少ないからです。この個体から株分けしたものが今後出回るとはおもいますが、値段が落ち着くまでには時間がかかるとおもいます。