Jake Adams氏の名前はよく日本でも聞くようになったと思います。近くに住んでいますので良く訪問させてもらっています。毎回訪問するたびに、色々と新しい試みをされていて非常にテンションがあがります。今回彼がプロデュースしたのは、Ecoreef Zeroというコンセプトのサンゴ水槽です。上の写真を見て分かると思いますが、小型水槽にエレガンスコーラルが1つしか入っていません。この状態でもう3ヶ月以上飼育しているようです。Ecoreef Oneのときからの成長具合ですが、すでに3倍になったそうです。
2年間かけて、サンゴやライブロックなどを徐々に取り除いていったそうです。照明は、EvilC LEDのスポットライト、10年物のDuetto内部式フィルター、それと小さなヒーターだけです。蒸発による足し水以外に、6週間ごとに100%の水換えだけだそうです。
生体数Oneと書きましたが、実は少しだけ隠れキャラが入っています。1匹のセクシーシュリンプとウィングオイスターです。
Ecoreef Zeroを設置した目的は、サンゴがどのように成長したり、飢えたりするのかを見るためです。今回のエレガンスコーラルの成功例を見ると、サンゴが必要としているものは意外に少ないことがわかります。この水槽を再現するには、同じように成長が遅いLPSやマッシュルームコーラル、マメスナギンチャクで出来ると思います。成長が早いSPS類は、カルシウムなどを添加しないと駄目でしょう。