Orca LabsのNitra-Guard Bio-cubesは、固形タイプの炭素源になります。これだけ聞くと、BioPelletsと同じではと思いますが、内容は大きく違うようです。Nitra-Guard Bio-Cubesは、南アフリカで発明され、種類はNitra-Guard Bio-CubesとNitra-Guard Bio-Cubes Titaniumの2つあります。
まず、Nitra-Guard Bio-Cubesですが、4倍以上(何に対してかは不明だが、一般的なBioPelletsと思われる)の炭水化物が含まれていて、機能し始めるまでがより早いらしいです。Nitra-Guard Bio-Cubes Titaniumのほうは、Nitra-Guard Bio-Cubesの特徴に加えて、更にレッドフィールド比を考えなくても大丈夫だそうです。レッドフィールド比って言葉を聞いた事ある人もいるかと思いますが、少しだけ説明をします。一般的にプランクトンやバクテリアは、炭素(C)、窒素(N)、燐酸(P)の比を106:16:1で吸収するらしいのです。水槽中でこの比が狂うと、思うように栄養塩が思ったように下がらないことがあります。例えば、リン酸塩が非常に少量しか含まれない水槽で硝酸塩濃度が高い場合、リン酸の量が少ないため硝酸塩濃度がさがりにくくなります。なので、いくら炭素源(C)を添加してもリン酸塩(P)濃度が下がりにくくなる現象が見られるのです。それがNitra-Guard Bio-Cubes Titaniumを使用すると、そういった現象がなくなるとのことなのです。単純に考えると、燐酸不足の時には燐酸が、窒素不足の時には窒素がNitra-Guard Bio-Cubes Titaniumから補充されるように思います。まあ実際どのように機能するのはわかりませんが、商品説明にはそう載っているそうです。
使用方法も非常に簡単で、リアクターなどの機材は一切必要なく、サンプにドボンで大丈夫だそうです。もともと、これらの商品はネットにはいっているのでそれも揃える必要はありません。ただし、エアーストーンだけは一緒に設置するようです。まあ、リアクターなどを用意することに比べれば、なんてことないと思います。
北米での発売時期などは未定です。また、日本での発売時期も未定だと思います。個人的にはなかなか面白い商品だと感じました。