南アフリカ在住のAbeeさんですが、本当に太陽光でSPS類を中心に飼育されています。上の写真が太陽光だけで水槽を照らしたときの写真です。一般的なメタハラ、T5、LEDで飼育している水槽とは見た目が大きく違うことが分かると思います。自然界ではこういった感じなのですね。
水槽サイズですが、2oocm x 1oo cm x 67cmで1340Lだそうです。流石に冬場は十分な光量を得られないようで、メタハラとT5を併用しているようです。太陽光だけだと、冬場はPAR値が350-450あたりで、夏場のPAR値は750-850だそうです。この値だけ見ても、夏と冬のPAR値には大きな差があることが分かります。
冬場に使用している照明はメタハラ400W(10000K)が3台、39WのT5球が8灯だそうです。合計約1500Wですね。現在、水槽を立ち上げて14ヶ月たったようです。その成長速度の速さに驚かされます。
この水槽を維持しているろ過ですが、中々面白いです。ライブロックが500kg、本水槽と連結された別水槽に砂を225kg、苔を利用した栄養塩除去システム(Algae Scrubber)、レフジウムにはホソジュズモが入っているようです。日本のアクアリストで珍しいのは、隔離水槽でDSBのろ過システムを働かせているところと苔を利用した栄養塩除去システムではないでしょうか。下の写真が苔を利用したシステムです。左側の傾斜になっているところに苔を生育させて栄養塩を除去します。この苔だけでどのくらいの栄養塩を除去できるかは分かりませんが、非常に興味深いシステムであることには違いありません。
詳細は不明なのですが、カーリーをレフジウムに繁殖させてろ過システムの一部として考えているようです。どういった効果があるのかなどは不明ですが、色々と工夫されていることはわかります。他には、Brightwells社のリン酸吸着剤を500ml、リーフオクトパスのスキマーBlaster 5000s Extremeを2台使用されているようです。
後は、炭素源の添加には、日本でもお馴染みになったVSVを使用したり。ZEOvitのアミノ酸添加剤、MicrobeLiftのバクテリア添加剤、Brightwells社のカリウム添加剤などを使用されているようです。水槽が大きいので、詳細を把握するのが非常に難しいですね。
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下の写真が立ち上げ当初と最近の写真です。どれだけ成長したかがよく分かります。