Aqua Media(アクア メディア)というアクアメーカーをご存知でしょうか。元々はドイツに本拠を置いている総合アクア機器のブランドです。今年のMACNAにもブースを出展していたので、インプレをお届けします。第一印象は、スマートな見た目が優先されたのか、他の競合製品と比べた際、もう少し改善の余地がありそうということです。
まず最初に、アクアメディアのカウデルニーモデルはコンプリートシステムとなっており、一体型風のスタンド付きです。より多くのサンゴや大型魚を飼育したい際にはもちろん大きめの水槽が必要ですが、このモデルは70ガロン(264L)と十分なサイズを持ちながら、キューブ状なので、設置面積がそこまで大きくありません。インテリアとしてもなかなかおしゃれな白を基調としており、さりげなく部屋にとけ込みそうです。
ふたには三つの冷却用ファンを内蔵、熱を強制的に逃がす仕組みになっています。24ワットのT5を4本が照明なので、ファンは必須と言ったところでしょうか。しかしながら、このT5の組み合わせにオプションでLEDが選択できたりすると、ユーザーの幅が広がるのではないでしょうか、熱問題に悩ませられることもかなり少なくなるでしょうし、省エネにもなります。開閉可能のふたがついていることで、給餌時やメンテナンスの際の水槽の前後へのアクセスが非常に便利となっています。
ただ、このふたが金属製なので、開閉の際に少し重たいかもしれません。またペイントがはげてしまった時など、さびを心配する必要がありそうですね。この辺りは、違う材質を使うなど塩水の周りだけに、改善の余地がありそうです。
一方でこのカウデルニー、濾過や水流は非常に高いレベルで行われています。水が表面、上部、中部と下部、それぞれから濾過部へ取り込まれるデザインにより、デトリタスなど不要なものをできるだけ効率よく濾過できるようになっています。また小型ながらも高い効率のTurboflotor Blue 500 スキマー内蔵です。外から見える部分ではありませんが、こだわりが各所にあります。
水流はPF1000とNanoProp5000でにないます。揚水ポンプの出口と水流用のパワーヘッドが両端に位置していることで、水槽全体によりランダムな水流が望めそうです。
全体的には非常に良く出来ており、一台に機能がぎっしり詰まったオールインワンの水槽だと評価できそうです。