CreeからXLamp MK-Rが発表されたばかりですが、85℃で1,769ルーメンという驚くべきスペックとなっています。XP-E2 XP-G2やXM-L2などここ数ヶ月アップデートにおわれていたところでしたが、今年の締めくくりに持ってきて、来年の豊富にしたいところでしょうか。
このCree XLamp MK-Rも例外に漏れず、メインのレンズにシリコンを使用しています。そのなかに4つの素子が埋め込まれ、11.7ボルトを700mAで流し、ルーメンを容易に稼げるスペックとなってます。しかしCreeからの発表で明らかになるのはこのあたりでとまってしまいます。
データシートを読んでいくと、毎ワット200ルーメンを稼ぎだすとあります。これはXM-L2の189ルーメンを更に上回る数字です。しかしながら更に深く読んでゆくと、この数字の裏側には少し語弊の可能性があるということです。端的に言えば電流を100mA以下まで下げないと、ワットあたり200ルーメンというスペックは達成できないということです。11.7ボルトに700mAを流した時の消費電力が8.4ワット稼ぎだすスペックなので、100mAしか流さないという仕様はとても実用的ではありません。
さらに、1,250mAと1,769ルーメンという数字自体です。非常に魅力的な数字ではありますが、J2ビンの数字であり、K2のものではないということです。J2というビンナンバーは実は6200Kの発色素子のコードなのです。K2であれば8000Kのはずなので、これもまだ不明瞭のままです。
この上記の二点の不明瞭なことがあるにしても、1ワットあたり1.7℃は最新のXM-L2の2.5℃より温度最適化されています。たった0.8℃の差と言うなかれ、15ワット消費時には12℃の差にもなります。どんな機器にも言えますが、特に照明器具に関しては稼働温度が低ければ低いに越したことはないのです。
サイズは以下の通りです。素子自体は7x7mmでシリコンのレンズは4.8mmの高さとなっています。120度の照度角度となっており、最高許容温度は150℃です。
単純に考えても高電圧で使用できることは利用範囲が広がるのではないでしょうか。一般的な適用のみならず、アクア機器にも採用されるのが待ち遠しい限りです。
[Cree]