温暖化やその他の原因も含めて、世界的にサンゴが危機に瀕していることはご存知のとおりだと思います。そのため欧米では養殖珊瑚の販売比率が非常に高くなっています。最近の養殖珊瑚のレベルは非常に高いようですし、LSS研究所さんを筆頭にサンゴのFraggingが流行ってきているように思います。そんな中NOAA(アメリカ海洋大気庁)とNMFS(国家海洋漁業局)が66種のサンゴをEndangered Species Act (絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律)に登録する提案が出されました。3年前にも同じ動きがあり、そのときに出された83種の内、後に82種が翌年にリストに登録されたそうです。
サンゴの同定は、エキスパートをもってしても非常に難しいと言われています。となると、よく似た種ですと、輸入時の検査でご判断されて輸入できなくなってしまう可能性があります。このあたりが非常に難しいところでしょう。
アクアリストにもなじみが深いサンゴで実際どのような種が規制対象になる可能性があるのでしょうか?絶滅危惧種としては、Agaricia lamarcki, Mycetophyllia ferox, Dendrogyra cylindricus, Dichocoenia stokesi, Monstastrea annularis M. annularis, M. faveolata, M. franksi, Acropora palmata, Acropora cervicornis,Acropora lokani, Acropora jacquelinae, Euphyllia paradivisa。